野球選手のケガといえば肩や肘が多い印象ですが、実は、腰痛に悩まされる野球選手はかなり多いのが現状です。
チームに在籍していた時も多くのプロ野球選手が腰痛を抱えていました。
その原因の一つとして挙げられるのが、腰椎分離症です。
分離症は10代で多いはずでは?
と疑問を持たれた方もいるのではないかと思います。
その通りで!
分離症のよく起こる年齢は、小学校高学年から中学生の時期に多いですが、プロ野球選手に起こる腰痛の原因の多くは成長期にあるとも言えます。
つまり、成長期の腰の痛みを軽視してはいけません。
野球をやっている中学生の20%に分離症が見られたという報告もあります。
また、腰痛は学年とともに有意に増加し、中学3年では 42.5%の学生が腰痛を経験したことがあると述べている(Sato.2008)
特に分離症は、時期を逃すと骨がつかなくなってしまい、大人になってからも大きな影響を及ぼしてしまいます。(プロ野球選手でも30~40%に分離症が診られたという報告もあり)
ですので、小学生、中学生で2週間以上続く、腰痛を訴えていた場合は、注意が必要です(西良.2018)
私自身、中学生時代は極度の腰痛に悩まされ、野球ができる状況ではなくなってしまった事があります。
毎日、素振りを500回する事を日課にしていたので、かなりの負担がかかっていましたが、
そのうち治るだろうと続けた結果、
野球をする事も、素振りをする事も約3ヶ月間くらい禁じられ、野球をすることができず辛かったのを覚えています。
そこで、中学生の野球少年に多い”分離症”についての知識と対処方法を知る事が必要だと感じてます。
対処法について野球を専門に活動してきた理学療法士トレーナーの視点で全4回にわたって解説してきたいと思います。
分離症が悪化をすると、3~6ヶ月の間、野球ができなくなってしまうので、正しい知識を持って練習する事、早期発見、早期治療が大事になってきます。
高校で野球をバリバリやりたいと思っている選手や、中学生の子を持つ親御さん、指導者の方にオススメの内容になると思います。
次回、第2回は、『中学生の腰痛の正体』についてお話ししていきたいと思います。
それでは、お楽しみに!
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